徒然狸 -タヌキの日記-

明けぬ夜の燈明

電子顕微鏡と怪奇

電子顕微鏡ですげえ光景を見た。
細胞を観察していたのだが、その細胞が動いた気がしたのである。
こう、ふー、と息を吐くように縮んだような……。
ギョッとしたが、まさか生きているはずもない。
その細胞は化学処理で固定してある上、フリーズドライにされ、しかも現在進行形で真空中にいらっしゃるのである。
気色悪いが時間もないので、深く考えずに撮影を済ませ、次のサンプルに移る。
次の観察対象は市販のリン酸カルシウム二水和物の結晶。
数十ミクロンくらいのひらべったい形をしていて、表面はフラットです。
それでも一応、ナノレベルまで拡大して写真を撮ろうとしたら。
……結晶が……動いた……?!
映像がふれているのとは全く違います。
結晶に入った亀裂が、視認できる速度でどんどん拡大しているのです。
数十ナノメーターサイズの穏やかな地割れです。
しかも割れた後には、下に敷いてある導電性テープがはっきりと見えています。
……気色悪っ!
さすがにおかしいのでH中佐に見てもらったところ、電子顕微鏡の電子線のせいで結晶が相転位(物質変換)をおこして、かさが変わって裂けているのでは、とのこと。
……こうしてSPACE2に新兵器が生まれた。
相転位電子砲!
原子価破壊砲とならぶ超兵器だが、こちらはその効果をこの眼で確認してあるというのがステキだ。
まあ、そろそろ完全に諦めたシナリオの兵器を増やしても仕方ないけどね。





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