卒業でござるよ…… の巻
本日、学位授与式。
マスターの称号をいただきます。
もうこの学院には、いつもつるんでいた類の連中はほぼ存在していません。
居室も引き払われているため、連絡を取り合わなければ戦友達にも会わない可能性すらあります。
悲しい夢のようです。
0740、起床。
最高気温14度、天候は小雨。
予報では15時くらいまで降り続くとのことだが、当方は強力な晴れ男であるため、出発までには止むことを確信する。
0935、出立
ネクタイに多少てこずり5分ほど出遅れるが、30分の余裕は見てあるため問題は希薄。
タイピンは高校卒業時にいただいた学院特製品。
十字架が光る。
雨は案の定止んだ。
超常現象がかっているが、いつものことなのであまり気にしない。
現地では降っているだろうが、最寄り駅までの自転車区間で降られなければ問題はない。
1027、現地駅到着
案の定雨は降っている。
会場に向かう。
1100、授与式
聖歌も校歌も歌い納めである。
ドクターは一人ずつ呼ばれるので時間がかかる。
少し意識が飛ぶ。
1230、学生証と引き換えに学位証と修了証明書、成績証明書、記念品をいただく。
成績証明書の一部はすぐに奨学金窓口へ提出。
研究室からリッターの洗ビン二本をパクる。
1300、立食会
ドクターと二人で飯だけ食って逃げようとしたところ、K女史らに捕る。
両脇を固められ写真を撮られる様はなんぞの容疑者である。
1330、脱出
雨が上がった。
本屋に寄ろうかと思ったが意外に荷物が嵩むので、明日にする。
明日は学部の卒業式。
花を渡しに赴く予定。
マスターか……
されど単なる通過点
さらに進学する者の
冥土の旅の一里塚
先に待つのは栄光か
はたまた鬼か、蛇が出るか
墨痕鮮やかなる証書
荒む心を逆撫でる
めでたくもあり、めでたくもなし
ところで、学部と院で同じ記念品を配るのはやめていただきたい。
寸分たがわぬガラスの塊が二つに増えました。
全然別の物にしてくれとは言わないから、せめて「大学院卒業記念」とか書いてくれてもいいじゃん・・・