徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

斎藤一の鍋について

浅田次郎「一刀斎夢録」作中で、主人公が斎藤一宅にて鍋を振舞われる場面があります。
レシピは極めて簡単。
「当家の冬の鍋は色気がない。底に昆布を敷き、割り大根と豆腐を煮ただけの具に塩を振って食う」
割り大根、というのは割り干し大根かと思ったのですが、それを鍋に入れるというのもおかしな話。
なので、たぶん切った大根のことを言っているのでしょうか。
 
水500 ccに対しだし昆布を5 g入れ、中火にかける。
適当に切った大根を放り込み煮る。
そろそろ大根が食えそうかなという時分になったら、豆腐を投入し温まるまで加熱を続ける。
塩で食う。
 
ふむ。
正直昆布だしなんぞ、かつおだしほどしっかり味がつくわけでもないので微妙かと思っていたら、大根にしみて塩なしでも割とおいしい。
・・・なんか、久しぶりにまともな料理を作った気がする・・・。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
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