いくつかの独立した事象がありました。
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東京生まれ東京育ちだが、両親とも岡山育ちのため、なんとなく言葉に訛りを含む気がしていた。
多量の小説読書において、耳では聞いたことがない膨大な語彙を学習する。
しかしそのイントネーションがいまいちわからぬ。
はたして「囚人(めしうど)」は「おうどん」なのか「かさぶた」なのか。
ちなみにその多量の小説の1/3は電子書籍(Kindle)で読んだもの。
映像作品「舟を編む」を観て、辞書とはたくさんの人の思いが撚り合わさってできることを知る。
ネットにて、イントネーションの情報を含んだ三省堂「新明解国語辞典」の存在を教えていただく。
毎年お誕生日には、こちらからプレゼントをリクエストしなければ、実家から多額の送金がなされる。
べつにセレブ(成金)の家ではないので、つまりは子煩悩なのである。
まこと心苦しいので、「新明解国語辞典を買ってください」と願いでる。
本日、届く。
いや、ひさしぶりに実物の辞書を手に取りました。
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まったく、ものすごい時代になったものです。
全世界における知りたいことは、キーボードを叩けばわかってしまうのですから。
でも、上述の日本語のイントネーションなど微細な情報は、やはり紙の本に頼るしかなく。
辞書を買っていただきました。
ちなみに新明解国語辞典第八版小型版だもんで、片手で把握できます。
久しぶりの辞書の触感が小気味よく、手に持ったまま映像作品など眺めていたのですが。
そうしていると、耳に聞こえた単語を調べたくなる。
なんのことはない「美しい」という言葉でも、この辞書はどんな語釈をしているのかとつい調べてしまい、映像作品そっちのけ。
これを小一時間くり返しているとやがて気づく。
単語によって、語釈に癖がある。
これとこれは同じ人が描いた語釈だ、というのが割と簡単に見えてくる。
すると「舟を編む」を思い出す。
片手で把握できるこの辞書は、たくさんの人の想いの結晶なのだと想い至る。
辞書がいとおしくなってまた開いちゃう。
映像から聞こえるちょっとした単語の語釈が見たくて映像作品そっちのけ。
こんにちは、変態です。
徒然狸 ―タヌキの日記―
筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
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