徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

黒という色について

お題「#買って良かった2020

2012年にデスクトップPCを購入し、ついでにフルHDのディスプレイを購入したのですが、まさかの発注ミス。

ノングレア液晶(非光沢)と間違えてグレア液晶(光沢あり)を買っちまう。

もちろんグレア液晶のほうが映像もシャープで発色性もいいのですが、なんたって表面に光沢がある。

(ちなみに:スマホ画面がグレア液晶。ATMとかの画面がノングレア液晶)

部屋にある光源とか自分の顔とかいろいろ映りこむので、あんまり好きではないのでした。

そのディスプレイが今年8月に故障。

よしきた、とばかり、満を持してノングレア液晶に買い換えました。

今度こそ間違えるもんかと、指さし確認までしましたよ、ええ。

……やっぱ、ノングレア液晶はいいです。

この8年間グレア液晶を見続けて、ついにノングレアに換装。

いまさらびっくりしたのが黒色の表示。

映像作品を見ていると、黒の漆黒度が違うことに驚きました。

 

色と言えば、たとえば赤の鮮やかさとかが一般的に気にされますが。

実は黒も、奥が深いのです。

身の回りのものでいうと、服飾品にしても。

単純に黒といっても、完璧な黒色ではありません。

そもそも完璧な黒とは完全黒体のことであって、つまり光を全く反射しないということ。

そしてそれは、現在の技術で人類が作り出すことのできないものです。

現在人類が作り出している完全黒体に近い黒は、例えばベンタブラックという物質。

反射率0.2%で、つまり照射された光の99.8%を吸収してしまうものです。

この物質を塗られると、どんな形のものであろうと、ただの平面にしか見えなくなります。

何しろ光をほぼ反射しないので、パチンコ玉だろうが金平糖だろうが、ただの「黒い穴」にしか見えなくなるのです。

しかし逆に言えば、0.2%の光は反射してしまう。

それはつまり、黒と言いつつも、黒以外の何色かに近い、色に見えるということ。

それがいま人類が作り出せる、黒色の限界です。

 

身近な例だと、おいらが愛用しているユニクロの黒のポロシャツ。

確かに黒なんですが、これは厳密には「赤系の黒」です。

赤い光をほんのちょっとだけ、反射しやすい黒色で、完全な黒ではないのです。

ちなみにトヨタ車の内装の黒はたぶん、「緑系の黒」。

ほんの僅か、緑がかっています。

そんな中、やはり身近な例で、「完全な黒」に近い色をしていると言われているのがピアノの筐体。

いわゆる「漆黒」というやつで、色にうるさい業界では「ピアノブラック」などと表現されます。

表面に光沢がありつつも、とても深い黒色をしている、というイメージでしょうか。

 

で、久しぶりにノングレア液晶で映像作品を見て、黒い部分の漆黒感に感動させられました。

単純に表面光沢がないせいで、余計な光の映り込みが少なく、黒が深いのです。

もちろんその分、表示される図形はほんのわずか、ぼやけてしまいますから鮮やかさやシャープさは劣ってしまうのですが。

「一枚の絵を見る」のではなく「動画を見る」という用途に関しては、ノングレアが最適だと感じました。

 

というわけで最近AmazonPrimeに加入し、動画を見まくっては黒に感動しています。

こんにちは、変なおじさんです。

 

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/

中部盲導犬協会ほしいものリスト:Amazon.co.jp
日本盲導犬協会http://www.moudouken.net/

手メモについて

以前にも書いた気がしますが、ぼくは仕事中によく「スタイリッシュ手メモ」をやります。

何のことはない、皆さんやっている、自分の手の甲にメモ書きするあれです。

ただ、普通に書いたのではカッコ悪い。

「伝票処理を忘れずにしなきゃ」とおもって「伝票」とか手にかくのはどう考えてもカッコ悪い。

下手すりゃ「伝票おじさん」とか呼ばれそうです。

そこで考えたのが、自分にだけ理解できて、他人からはなんらかの文様にしか見えない文字で手メモをする「スタイリッシュ手メモ」。

 

例えばさっきの「伝票処理を忘れずに」だったら、こうなります。

f:id:Mad-Tanuki:20201202194930j:plain

これは「DNP」と書いてあります。

伝票(DeNPyo)の略ですね。

必要最小限の文字列ですが、記憶心理学によれば「人間は一度覚えたことを忘れることはない、忘れたように思われることでも何らかのキーワードがあれば必ず思い出せる」らしいので、この文字列が伝票処理を思い出させるキーワードになるわけです。

弱点として、この手メモは「CNP」とも「ONP」とも読めてしまい混乱を招きそうな点がありますが。

まあ自分で書いたことなのでちょっと考えればわかる、という希望的観測の上に成り立っています。

 

ちなみに、実験をいったん離れるとき、あとで「サンプル回収を忘れないように」という場合の手メモはこうなります。

f:id:Mad-Tanuki:20201202194912j:plain

「SMPL」・・・サンプル(sample)の略です。

これも「SMAL」とか読めちゃいますが、まあちょっと考えればわかります。

 

ところが今日は失敗しました。

実験中にふと思いついて書いた手メモがこちら。

f:id:Mad-Tanuki:20201202195527j:plain

「GP」です。

これが一体何の略か、まったく思い出せなくなりました。

略しすぎて?2文字にしてしまったのが大失敗です。

一体何なのか、気になって仕方がない。

たぶん2文字にまで省略したのですから、これを忘れると火事になるとか責任問題になるとかそういう重大なことではないと思いますが。

しかし何かをやり忘れていることははっきりしています。

「GP」――。

「グランプリ」「げろプッシャー」「幻想的パンツ」「ガガーリンにパンチ」。

仕事と全然関係がない……。

残念ながら勤務中にはついに思い出せず。

家に帰って、ようやく思い出せました。

「銀ペン」でした。

仕事で使っている銀色のマーカー(ポスターカラーみたいなやつ)のインクが切れたので、新しいのを道具袋に入れておくように、というどうでもいいメモでした……。

せめて2文字なんかにせず

f:id:Mad-Tanuki:20201202200152j:plain

「GNPN」とでもしておけばすぐに思い出せたものを。

 

珍しく反省している、

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/

中部盲導犬協会ほしいものリスト:Amazon.co.jp
日本盲導犬協会http://www.moudouken.net/

感謝について

今週のお題「感謝したいこと」

 

社歴

入社と同時に先行開発部署に配属

5年以上経ち、新設の技術開発部署に異動

異動1年後より2年間、プログラミングを含む設備開発に従事

断続的な、パワハラ風の問題に遭遇

根回しの結果、元の先行開発部署に回帰

 

でまあ、つらいことも多かった技術開発部署時代ですが。

はっきり言って、学ぶことも非常に多かった数年間でした。

入社当初からいた開発部署とは、つまり今会社にない新しい技術を取り入れ実用化していくのが仕事です。

成功率より失敗率のほうが高いのは当たり前で、明確な期日を切られるわけでもなく、研究者的な、時間の流れを度外視した基礎研究が許される部署。

そりゃ、科学者の自分は楽しく思っていましたが、他方、技術者としての自分は実績を上げることの頻度の低さを不安に思いもしていました。

 

そして技術開発部署へ。

任務は、すぐにでも生産に適用できる新技術を開発すること。

自分の仕事には、それをどの製品に適用できるかという目標が設定され、文字どおり日進月歩の実績が求められる。

科学者としての感覚にとって、それは重荷でしかありませんでした。

しかし技術者として、自分の考え、編み出した技術が即、現場に適用されていく、その感覚は確かに高揚感を孕んでいました。

 

毎日のように問題にぶつかります。

科学者の自分は、その問題を解決するのはいいが、解決法は確実なものでなければならないと信じています。

しかし技術者の自分は、現場の苦労を知っています。

早く何とかしなければいけないな、と、それでもその頃は他人事のように思っていました。

そんな進めずにいたとき。

気の合わない上司に言われた一言は、いまも僕の中に大切に息づいています。

 

「建設的に考えろ」

 

陳腐な言葉ですが、実際自分の問題になったら、なかなか難しいもんです。

問題がある。

解決策になりそうなことがある。

短期的には解決できそうだ。

だけど長期的にみると、とんでもない問題が起きそうだ。

さあどうする。

 

科学者の自分は、もっと時間をかけてデータを蓄積するべきだと言います。

それはリスキーだ、問題が爆発したらどうするんだ。

技術者の自分は、何でもいいから今やるべきだと言います。

現場はいま、お前が悩んでいるときも困っている、助けてやれ。

さあどうする。

 

建設的に考える。

人間、なにをやってもリスクはある。それに思い悩んでも仕方がない。

今できることは何なのか、それをまず考える。

その結果あとから生じるリスクは、あとからカバーできないのか、検討する。

「とりあえず行動する。発生する問題は力づくで解決していけ。時間はどんどん過ぎる。今できることをしろ。」

これが、ぼくが彼から学び取った、建設的なやり方です。

 

ずいぶん乱暴に思えるかもしれませんが。

現場の人間の身になってみれば、たぶんこれは限りなく正解に限りなく近いのだと信じられます。

現場では、とにかく目の前で困っている、いま自分の身に降りかかっている問題を、今この瞬間に解決したい、と思っています。

というかそうでないと、製造業は成り立ちません。

その結果生じる未来のリスクは、また別問題なのです。

別問題なのだから、別件としてこの後に取り組めばよいこと。

技術開発をする側も、それに同調しなければならんのです。

今は今を見て頑張る。

未来のリスクは、今が過ぎた後に頑張って食い止める。

要は、自分が頑張ればいいんだと「腹をくくる」。

 

科学者としては外れていると思える、新しい考え方を確かに受け取りました。

だから過去にあったことは別にして、彼には心から思っています。

ありがとうございます、と。

 

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/

中部盲導犬協会ほしいものリスト:Amazon.co.jp
日本盲導犬協会http://www.moudouken.net/

出汁について

久しぶりに素敵な自販機に遭遇。

f:id:Mad-Tanuki:20201005201925j:plain

f:id:Mad-Tanuki:20201005201938j:plain

割と有名かもしれない出汁の自販機。

メカ自体はただのペットボトル自販機ですが。

「焼きあご(焼いたトビウオ)」が丸ごとぶち込まれている液体が売られているという異次元感が◎。

そして見本として入れられているボトルはまさかの実物。

おそらく、賞味期限をぶっちぎっていると思われ、10本くらい並んでいるサンプルはそれぞれ思い思いに変色しており、危険な感じしかしません(変な自販機マニアの誉め言葉)。

 

というわけで購入。

もちろん見本とは違ってちゃんとしたのが出てきました。

現在絶賛お気に入り中の湯豆腐のタレにしてみると、最強うまい。

いつものミツカン追い鰹つゆと比べると、甘みが強い感じです。

すこし醤油でのばしてやるとまたうまい。

うーむ。

丼ものに向いてるのかもしれません。

卵丼でも作ってみるか・・・。

 

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/

中部盲導犬協会ほしいものリスト:Amazon.co.jp
日本盲導犬協会http://www.moudouken.net/

免疫組織化学染色について

ずいぶん昔に、後輩のために残した文書だけど、もしかしたら今の初学者の参考くらいにはなるのではないかと思いアップします。。

※あくまで無機材料化学者が必要に迫られて実用のため独学した内容なので、細胞生物学的な厳密な正確さはありません。想像や勘違いを含むと思ってください。

 

免疫組織化学染色講座

 

1.細胞を染色するということ

細胞を用いて実験を行う場合,あるタンパク質Aが細胞内のどこにあるかを特定することが重要になることがある.しかし細胞を普通の光学顕微鏡で見ても透き通って何も見えない.位相差顕微鏡を用いれば細胞の内部構造がぼんやりと観察されるが,それは細胞の「厚さ」など光の位相をずらす要因を読み取っているに過ぎない.そのため,タンパク質Aが細胞内のどこにあるかを知るためには,そのタンパク質を特異的に染色する必要がある.

細胞内の特定のタンパク質を染色する方法としておそらく最も広く知られているのは,標識ファロイジンを用いたアクチンの染色である.ファロイジンはタマゴテングダケという毒キノコから得られるタンパク質毒であり,細胞骨格の一つとして知られる「アクチン」に特異的に強く結合することが知られている.ただし,ファロイジンも特に色が付いているわけではないため,そのままでは細胞染色に使用することはできない.そこで,このファロイジンを蛍光色素などで標識したものが市販されている.例えば,ローダミンという赤色蛍光色素で標識したファロイジンは,「ローダミンファロイジン」といった商品名で販売されている.このローダミンファロイジンを細胞内に投与してやると何が起こるだろうか.細胞内に侵入したファロイジンは,細胞内に存在するアクチンに対し特異的に,強く結合する.このファロイジンにはローダミンが金魚の糞のようにつきまとっている.つまり,細胞内のアクチンに対してローダミンがまとわりついた状態になる.アクチンがローダミンで染色されたのである.この状態の細胞を蛍光顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡で観測してやると,細胞骨格であるアクチンが細胞内に張り巡らされている様子が見られる.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221118j:plain

図1.ローダミンファロイジンで染色された細胞内のアクチン.

 

また,ファロイジンのように細胞内の特定の部位に強く結合する物質として,Hoechst33342Hoechst33258といった有機化合物がある.これらは二本鎖DNAに特異的に結合する青色蛍光色素として非常によく知られている物質である.上述したファロイジンのようにHoechstを細胞内に投与してやると,二本鎖DNAが豊富に含まれている部位,即ち細胞核を染色することができる.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221327j:plain

図2.アクチンと核を二重染色された細胞.

赤色と青色の蛍光は別々に撮影し,あとで合成してある.

 


2.免疫システムを利用した細胞染色――免疫組織化学染色

2-1.抗体の性質

さて,ここまでで細胞内のアクチンと核を染色することができた.このふたつの染色は論文中でも非常に頻繁に見かける重要なものである.しかし,もちろん細胞の中にある物質はアクチンと核の2種類だけではない.細胞の中は現在に至っても分析しきれていないほどの多種多様なタンパク質で溢れかえっている.細胞接着の研究において特に重要なものとしては,インテグリンやビンキュリン,フォーカルアドヒージョンキナーゼ,タリン,パキシリンなど,接着斑形成に関わるタンパク質が挙げられる.これらのタンパク質は残念ながら,アクチンや核のように単一の試薬を投与するだけで簡単に染色するわけにはいかない.しかし,実にエレガントな染色方法がある.

我々の体内には免疫システムが構築されており,これにより体外から侵入した細菌やウィルスなどを排除することで健康を保っている.そしてその一端を担っているのが抗体と呼ばれるタンパク質群である.生体内における抗体の働きについては専門書を参照していただくとして,本文書において重要なのはただ一点.即ち,抗体はある特定のタンパク質にのみ特異的に結合することのできるすごい物質である,という点だ.1.で紹介したファロイジンは,アクチンに特異的に結合する物質であったが,逆にアクチン以外の物質には結合することはできない.しかし抗体の場合,任意のタンパク質に対して特異的に結合するものを作製することができる.もちろん,「抗体」という一種類の物質が,いろんなタンパク質に結合するわけではない.例えば,タンパク質Aに結合する抗体は「A抗体」,タンパク質Bに結合する抗体は「B抗体」というように,様々な種類の抗体があり,市販されている.つまり,タンパク質Aを染色したければ,「抗A抗体」を買ってくればいいわけだ.こういった,抗体の性質を利用して細胞を染色する手段を免疫組織化学染色(免疫染色)という.

 


2-2.IgG抗体概説

ここでしばしクールダウンして,そもそも抗体とは何者か,という点に触れておく.抗体の実体は,Ig(イムノグロブリン,immunoglobulin)というタンパク質である. IgにはIgG,IgM,IgAなどいくつかの種類(クラス)があるが,免疫染色で通常使用されるのはIgGというクラスの抗体であり,本文書において「抗体」は原則としてIgGを示す.図3に示すとおり,IgGはY字型をしたタンパク質である.生理条件下でIgG抗体が本当にY字型をしているのかどうかは知らないが,IgGを扱う教科書では必ずY字型で表しているため,本文書でもそれに倣う.さて,Yの両腕の先端部分には,「可変部領域」という部分があり,ここでターゲットのタンパク質(抗原)を識別し,結合する(抗原抗体反応).たとえば,タンパク質Aを認識し結合する可変部領域を持つIgGは,タンパク質Aに特異的に結合する.可変部領域がどのタンパク質に結合するかで,そのIgGの性質が決まるのである.ちなみに抗体は人工的に合成することはできないため,動物の体内(あるいは抗体生産用の特殊な培養細胞内)で作られたものが精製され,販売されている

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221513p:plain

図3.IgGの構造.可変部位の性質によって抗体の性質が決まる.

 


2-3.抗体を用いる細胞染色

ここからは実際に抗体を使用して細胞を染色する手順を示していく.だがその前に,重要なのが抗体の選定である.前述したファロイジンでは,どんな動物の細胞内にあるアクチンでも染色することができる.しかし抗体ではそうはいかない.抗体で細胞を染色するためには,「何の動物由来の」「どのタンパク質を」「何の動物の体内で作られた抗体で染色するか」,という三点を気にしなければならない.これらの要素を自由に組み合わせられることが免疫染色の自由度を高めており,また同時に初学者にとって免疫染色の最初の難関にもなっている.

ここで実際の免疫染色のイメージを大雑把に見てもらおう.図4に示したのは,細胞の中にあるビンキュリンというタンパク質の免疫染色の流れである.動物の名前がいくつか登場するが,今は気にせず大雑把に説明する.まずビンキュリン(図4左)に対して「抗ビンキュリン抗体」を結合させる(図4中).この抗体には色素が付いていないため,このままでは観察できない.そこで,抗ビンキュリン抗体に対し,色素で標識した別の抗体を結合させる(図4右).これで,ビンキュリンを色素で染色できたことになる.図4右で抗体に対して抗体を結合させることに違和感を覚えるかもしれないが,何も不思議はない.抗体自体も一種のタンパク質なので,「抗体に特異的に結合する抗体」も存在し,広く市販されている.なお,図4中で使用している標識されていない抗体を「一次抗体」,図4右で使用している色素で標識された抗体を「二次抗体」という.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221548p:plain

図4.ヒト由来ビンキュリンの免疫染色の流れ

 

一次抗体を標識せず,わざわざ二段階で抗体を作用させる理由は幾つかあるが,主な理由としては単純に製造・販売のコストにあると考えられる.一次抗体の種類は「様々な動物の」「様々なタンパク質」の組み合わせだけ存在するため,その数は膨大になる.実際フナコシあたりの抗体カタログは大型辞典クラスである.一方で,標識として使用される色素も赤・青・緑・黄色……種類が多く,また金ナノ粒子や酵素なども標識として使用される.これら,抗体と標識のすべての組み合わせを製造・販売するには天文学的な手間がかかるし,価格も跳ね上がる.しかし,二次抗体の種類としては「様々な動物の」「いくつかのクラスのIg」の種類分だけあれば良い(実際にはクラスの下にサブクラスという小分類があるためもう少し種類が多い).そのため,二次抗体の方に標識をしておいて,一次抗体と組み合わせる方が製造者にも使用者にも便利なのである.ちなみに,標識された一次抗体もまれにではあるが販売されている.この標識一次抗体を使用すれば二次抗体無しで細胞を染色することが可能である.

 


2-4.抗体の選定

だいぶ話が逸れたが,次に上の解説でなおざりにしていた「動物の名前」について説明する.まず,図4左の「ヒト由来ビンキュリン」だが,これはそのまま「ヒトの細胞内にあるビンキュリン分子」である.次に,図4中に「ヤギ由来抗ヒトビンキュリン抗体」という抗体が登場する.名前は厄介だが,話は簡単であるから安心してほしい.図5にヤギ由来抗ヒトビンキュリン抗体の生産の流れを示す.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221618p:plain

図5.ヤギ体内における抗体生産の流れ.

 

まず,ヒトの体内から採取されたビンキュリン分子をヤギの体内に投与する.すると,ヤギにとってヒトのビンキュリンは「異物」であるため,自己防衛のために抗体が生産される.これを精製して得られるのが,試薬としてのヤギ由来抗ヒトビンキュリン抗体である.この抗体をヒトの培養細胞の中に投与してやれば,細胞内のビンキュリンに特異的に結合するのである(図4中).なおこの場合,得られた抗体の「抗原種」はヒト,「免疫動物」はヤギ,「抗原」はビンキュリン,「クラス」はIgGである,と一般に表現される.カタログから抗体を選定する際,慣れないうちは「抗原種」と「免疫動物」を取り違えやすいので注意してほしい.

前述したとおりこの抗ビンキュリン抗体は一次抗体であり標識されていないので,観察のためには色素で標識された二次抗体を追加投入する必要がある.図4右ではマウス由来抗ヤギIgG抗体をモデルとして示した.一次抗体はヤギの他に,ウシ,ウサギ,ニワトリなどなど様々な動物で作製されるが,二次抗体の多くはマウスやラットで作製される.即ちマウス由来抗ヤギIgG抗体とは,マウスに対してヤギのIgGを投与し,その結果マウスの体内で生産される抗体である. しつこいようだがこの場合,抗原種はヤギ免疫動物はマウスである.

なお,ここまでは分かりやすいよう抗体の名前を〇〇由来抗☓☓抗体としてきたが,一般的には「由来」は省く場合が多い.つまり,「ヤギ由来抗ヒトビンキュリン抗体」は一般的には「ヤギ抗ヒトビンキュリン抗体」と呼ばれる事が多い.そのため,以下ではこの通例に倣い抗体を呼称することとする.

 


2-5.抗体と動物種

細胞を染色しようとするとなぜ様々な動物が登場するのだろうか.答はおおまかに分けて2つある.ひとつは,単純に同一種の動物で生産される抗体は一次抗体と二次抗体に併用できないからである.要するに,一次抗体をヤギ抗ヒトビンキュリン抗体とし,二次抗体をヤギ抗ヤギIgG抗体とすることはできない.それ以前に,ヤギ抗ヤギIgG抗体というものは存在しない.なぜなら,ヤギから得られる抗体は同じヤギから得られるタンパク質と結合しないからである.もしヤギ由来の抗体がヤギ由来のタンパク質と結合したなら,それは自己免疫疾患という病気である.

様々な動物の抗体が販売されているもうひとつの理由は,多重染色のためである.ここまでの例では,細胞内のビンキュリンのみを染色することを考えてきた.しかし実際の実験では,複数種類のタンパク質,例えばビンキュリンとタリンを別々の色で染色したい,という状況も起こり得る.その場合,多重染色を行うことになる.多重染色の例を図6に示した.なお,ここでは簡単のために抗原の動物種は省略している.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221648p:plain

図6.ビンキュリンとタリンの多重染色.

 

順に見ていこう.まず一次抗体として,ビンキュリンにはヤギ抗ビンキュリン抗体を,タリンにはウシ抗タリン抗体をそれぞれ結合させた.そして二次抗体としては,緑色素で標識したマウス抗ヤギIgG抗体と,赤色素で標識したマウス抗ウシIgG抗体を使用した.これにより,ビンキュリンは緑,タリンは赤に染色することができた.

 

ではここで,各抗体の免疫動物を変化させると何が起こるか見てみよう.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221718p:plain

図7.多重染色の失敗例1.ひとつの抗原が二色で染まってしまっている.

 

図7では,抗タリン抗体をウシ由来からヤギ由来に変え,それに合わせて二次抗体の片方を抗ウシIgG抗体から抗ヤギIgG抗体に変えた.その結果(図7右),ビンキュリンとタリンが緑と赤両方の色素で染色されてしまった.これではビンキュリンとタリンを染め分けた事にはならず,多重染色は失敗である.このことから,一次抗体の免疫動物は別々の種類にしなければいけないことがわかる.

次に,抗タリン抗体をマウス由来に変え,それに合わせて二次抗体の片方を抗ウシIgG抗体から抗マウスIgG抗体に変えた.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221747p:plain

図8.多重染色の失敗例2.ビンキュリンが二色で染まってしまっている.

 

その結果(図8右),二次抗体同士で結合が起こり,ビンキュリンが赤と緑の二色で染まってしまった.これも失敗例である.このことから,一次抗体同士,二次抗体同士でも結合が起こらないよう免疫動物を選定する必要があることがわかる.

以上を総合すると,例えば

・一次抗体の免疫動物をマウス以外の別々の種にする

・二次抗体の免疫動物をマウスのみにする

こういったルールのもとで抗体を選定すれば,多重染色を行えることがわかる.

最後に一つ注意して欲しいのが,「抗ウシIgG抗体」についてである.そもそもIgGは生体内において,血液中に大量に存在するタンパク質である.ここでひとつ思い出して欲しいが,細胞培養実験ではウシ胎児血清(FBS)をよく使用する.当然,この中にはウシ由来IgGが豊富に含まれている.免疫染色で抗ウシIgG抗体を使用する場合,実験系にFBSが残存していると,実験系全体が染まってしまうという事態になる.そのため,抗ウシIgG抗体を使用する際には実験系にFBSが残らないよう入念に洗浄しなければならない.

 


3.抗体選定の実際

3-1.抗体の製品情報の見方

ではいよいよ,実際の抗体の製品情報を見てみよう.図8にWebで参照できる抗体製品情報の一例を示す.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221900p:plain

図8.フナコシのWebサイトから参照できる抗体商品情報.

 

これはフナコシのWebサイトで閲覧できるウサギ抗ヒトビンキュリン抗体の製品情報である.「説明」の部分を上から見ていくと,まず

性状:Affinity Purified(アフィニティー精製品)

とある.図5の中に示した「精製」という工程がこれにあたる.この抗体はウサギの体内で生産された後,アフィニティカラムというタンパク質精製法を用いて精製された製品である,ということを意味しているが,これに関してはそれほど気にしなくても良いと思われる.

続いてその下に,

交差性:Human(ヒト), Mouse(マウス), Rat(ラット)

抗原種:Human(ヒト)

という表記がある.抗原種については理解できるだろう.この抗体はヒトから取り出したビンキュリンを抗原として生産されたということだ.問題は「交差性」であるが,これは簡単に言ってしまえば,この抗体はヒト,マウスおよびラット由来のビンキュリンに結合する,という意味である.これまでの話は,抗ヒトビンキュリン抗体はヒト由来のビンキュリンにしか結合しないかのように展開されていたのだが,実は少し違う.例えばヒトとマウスのビンキュリンでは,種が違うためアミノ酸配列に若干の違いがある.とはいえ,生体内で同じ役割を果たすタンパク質同士なので,その性状は非常に良く似ているのである.そのため,抗体によっては抗原種以外の動物のタンパク質にも結合できることがある.これを抗体の「交差性」という.ここで示しているウサギ抗ヒトビンキュリン抗体はヒト由来のビンキュリンの他に,マウス由来とラット由来のビンキュリンにも結合できるという意味で,早い話がヒト,マウス,ラットの細胞染色に使用できるということである.

続いて,

免疫動物:Rabbit(ウサギ)

適用:IF(免疫蛍光法), IHC(免疫組織化学), WB(ウェスタンブロット)

標識:Unlabeled(未標識)

という表記が続く.「免疫動物」に関しては問題ないだろう.「標識」については,この抗体は色素などで標識されていない,という意味である.つまり,免疫染色に於いてはこの抗体は一次抗体としてしか使用できないということだ.「適用」というのは初出だが,特に難しいことはない.本文書では免疫組織化学染色を行うために抗体について述べているが,抗体の用途は免疫染色以外にも色々ある.しかし抗体製品には「個性」があり,ある用途には使用できるが,ある用途には使用できない,といった違いが製品ごとにある.ここで示されている「IF(免疫蛍光法)」は,タンパク質を蛍光色素で染色して分析する実験を示しており,また「IHC(免疫組織化学)」は細胞や動物組織を染色して分析する実験を示している.本文書の目的は細胞の蛍光観察であるから,IFにもIHCにも含まれる.つまり,この抗体製品は本文書の目的に適しているということがわかる.「WB(ウェスタンブロット)」に関してはここでは詳述しないが,電気泳動を利用したタンパク質の分離分析の手法の一つである.

さて,一番下には

製品種別:抗体 (Polyclonal Antibody)

とある.よく見ていただきたい.Polyclonal Antibody……すなわちこの製品は「ポリクローナル抗体」であることを示している.

ここまで触れてこなかったが,実は抗体製品には「モノクローナル抗体(通称モノクロ)」と「ポリクローナル抗体(通称ポリクロ)」の2種類がある.簡単に言うと,「モノクローナル抗体」という製品は,抗原蛋白のある部分だけに結合する抗体だけが含まれているのに対し,「ポリクローナル抗体」という製品では抗原蛋白のいろいろな部分に結合する抗体の混ざりものである.例えば,アミノ酸配列「MVQIPQNPLILVDGSS」を持つタンパク質にモノクローナル抗体を作用させると,すべての抗体はこの配列のある一部分,例えば「MVQ」のみに結合する.しかしポリクローナル抗体では,「MVQ」に結合する抗体,「IPQ」に結合する抗体,「NPLIL」に結合する抗体……といろいろなヤツが混ざっているのである.免疫染色におけるこれらの利点欠点をおおざっぱに述べると,モノクローナル抗体の場合は狙ったタンパク質だけを確実に染色できる確率が高い.逆にポリクローナル抗体では,狙ったタンパク質以外のタンパク質にも結合してしまう確率がモノクローナル抗体より少しだけ高い(非特異的吸着).しかしポリクローナル抗体は狙ったタンパク質の一箇所ではなく,様々な部分に結合するため,染色像が明るくなるという利点もある.

図5に示したのはポリクローナル抗体の生産法である.モノクローナル抗体の生産法は少し特殊である.免疫動物に対して抗原を投与するのはポリクローナル抗体と同じだが,モノクローナル抗体の生産ではこの後,免疫動物から抗体を生産する細胞を取り出す.これを別の細胞と融合させて,「抗体を作りつつ増殖もする細胞(ハイブリドーマ)」に変化させる.あとはこのハイブリドーマのうち,目的の抗体を生産しているものを1細胞だけ分離し,これを培養して抗体を生産させる.このとき,抗体を生産している細胞はもとは1個の細胞から始まったクローンであるため,生産される抗体もすべて同じ性質を持っている.これがモノクローナル抗体(ひとつの細胞のクローンを用いて生産される抗体)である.

 


3-2.抗体の選び方

免疫組織化学染色に必要な大まかな知識はここまでで述べてきたとおりである.本文書の最後に,抗体を実際に選定する際のモデルケースを紹介する.

 

Mission:ラット由来骨芽細胞のビンキュリンを緑色に蛍光染色せよ

 

ここではフナコシのWebカタログで目的の抗体を探していく.早速だがまずは一次抗体を探そう.Webカタログの検索画面を図9に示した.検索条件が細かく設定できるようになっている.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919221930p:plain

図9.フナコシのオンライン抗体カタログ.

 

まずは免疫種などは気にせず「抗ビンキュリン抗体」をさがすため,「品名/キーワード」欄に「vinculin」と入力し,検索をかける.106件がヒットしたので,「抗原種」を「ラット」に設定して絞り込みをかける.0件,該当なし.どうやらラットビンキュリンを抗原にした抗ビンキュリン抗体は販売されていないらしい.だが諦めてはいけない.抗原種は諦めて「交差性」をラットに設定し,検索をかける.22件ヒット.次に,「適用」を「IF(免疫蛍光法)」にして絞り込み.15件ヒット.クラスがIgGでないと二次抗体が探しにくいので,「クラス」を「IgG」に指定し,絞り込み.14件ヒット.あとは価格と量で検討していくと良いだろう.初めて買う抗体の場合,まずは容量が少なく安いものを選ぶほうが良い.実は近年でこそ抗体製品の品質は上がってきているが,買った抗体が製品情報通りに動作しないということは稀に起こるのである.どうしても心配な場合は,シグマなど返品に応じてくれるメーカーを利用するのが無難である[1].さて,ちょうど良いのが見つかった(図10).マウスモノクローナル抗ヒトビンキュリン抗体である.抗原種はヒトだが,ラットにも交差性があるため問題ない.200 µlで48,000円は高いように思えるが,これが抗体の相場である.また,「データシート」ボタンを押して表示されるデータシートには,「IF: Use at a dilution of 1/400.」とある.つまり400倍に希釈して使用するのが適正濃度であるため,計算上は80 mlの抗体溶液として使用できるわけである.なお,データシートには抗体のクラスが「IgG1」とサブクラスまで記載されているが,二次抗体としては「抗IgG1抗体」か「抗IgG抗体」を選定すれば良い.また保存条件については抗体により「4°C(冷蔵庫)」や「-20°C(冷凍庫)」の違いがあるためよく注意すること.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919222004p:plain

図10.マウスモノクローナル抗ヒトビンキュリン抗体.

 

これで一次抗体は見つかった.次は二次抗体である.再びフナコシWeb検索に戻る.まず,一次抗体の免疫動物はマウスであるから,抗マウスIgG抗体を探す.「抗原種」を「マウス」にし,「品名/キーワード」を「anti-IgG」にして検索.2500件以上ヒット.次に標識を決める.緑の蛍光色素としてはFITCが代表格であるため,「標識」で「FITC」を選択し,絞り込み.354件ヒット.これ以上特に絞らなければいけない条件はないが,今回はポリクローナル抗体をチョイスしてみよう.299件ヒット.これ以上は絞りようがないため,最も安いものを採用(図11).

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919222045p:plain

図11.ヤギポリクローナル抗マウスIgG抗体(FITC標識).

これで二次抗体も選定完了である.選定した抗体は,データシートを精読しておくことが重要である.

最後に,アクチンを赤,ビンキュリンを緑,核を青で染色した細胞の蛍光顕微鏡写真を右図に示す.免疫染色は抗体選定や染色条件の検討など苦労が多いが,それ故に綺麗な染色像が得られたときの喜びはひとしおである.

以上,健闘を祈る.

 

f:id:Mad-Tanuki:20200919222119p:plain

 

[1] シグマNo Risk 抗体お試しプログラム

http://www.sigmaaldrich.com/japan/lifescience/antibody/no-risk.html

最強豆腐選手権大会@イオンで売ってるやつについて 最終日

さて、イオンで売ってる豆腐選手権最終日。

※最初に言い忘れてましたが、イオンで売ってるというより、イオンネットスーパーで売ってる豆腐の選手権大会でした(てへぺろ

 

まずはこちら。

四国化工機株式会社の「濃厚とうふ 冷やっこ」

f:id:Mad-Tanuki:20200917194111j:plain

 すげえ、豆腐を作ってる会社の名前じゃないよ。

ぜったいブルドーザーとか作ってるよ。

とか、突っ込みどころはそこじゃなく。

冷やっこ用豆腐。

そんなもん御社のご都合でしょとばかり、鍋にぶち込み加熱。ごめんなさい。

さて、みんな大好き充填豆腐。

ふむ。

その名に恥じぬ濃厚具合。

湯豆腐にしても、その辺の無名豆腐と比べれば明らかにしっかりと大豆の味がします。

しかもしっかり感があって、箸でつまみやすい。

これはうまいぞ 4.0ポイント+食べやすさボーナス。

 

そして最後はこちら。

勢いあまって喰う前に写真を撮るのを忘れたから仕方なくネットスーパーの画像を拝借してきたから低解像度でごめんなさい。

株式会社アサヒコ「濃い豆乳のとうふ」

f:id:Mad-Tanuki:20200917200242j:plain

こちらも充填豆腐です。

さっそく鍋にぶち込み加温、食う。

うむ、これも名に恥じぬ濃さ。

しっかり感が若干よわく、箸でぎりぎりつまめる程度の固さですが、それはつまりなめらかということ。

濃い豆腐が舌触りよく、味がよりよくわかる。気がする!

これは・・・

4.5ポイント!

というわけで、今回入手した豆腐の中で一番うまかったのは、たぶん、この子です。

もちろん前述の濃厚とうふも、食べやすさボーナスがあるのでほぼ同点。

よし、これからはこいつらを買いまくって喰いまくろう。

先週末に、1週間分と思って買いあさった豆腐が木曜の夜に食いつくされたことから考えて、10丁くらい買っておくか。

(狂気)

(ていうか冷蔵庫にほかのものが入らなくなる)

(そんなの関係ねえ)

 

さて最後に、ここまで豆腐をうまく食わせてくれたスペシャルサンクスのご紹介。

利尻昆布

ミツカン追いがつおつゆ(2倍濃縮)

キッコーマンしぼりたて生しょうゆ

・S&B生しょうが(チューブ)

 

ありがとうみんな!

お前ら最高だ!

こんな訳の分からないテンションでごまかしながらこの記事を終わるぜ!

 

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/

中部盲導犬協会ほしいものリスト:Amazon.co.jp
日本盲導犬協会http://www.moudouken.net/

 

 

最強豆腐選手権大会@イオンで売ってるやつについて 第3日

今日も元気よく続きをやっつけましょう。

 

今日はこちら。

株式会社ホクガンの島豆腐

f:id:Mad-Tanuki:20200915200249j:plain

島豆腐。

ほとんど初めて聞く単語ですが、どうやら沖縄の伝統的な豆腐らしい。

なんでも塩味がして、炒め物みたいなのに合うらしい。

知るか!

問答無用で鍋にぶち込もうとする。

パッケージから取り出すと・・・なんだこれは。

固めの発泡素材くらいの安定感。

塊のまま、指でつまんで持てます。

そして手の上で切ろうとすると、手まで切れそうなしっかり感。

もちろん指をなめるとわずかに塩辛い。

これは湯豆腐にしていいものだろうか。

という疑問が生ずる前に土鍋にぶち込み、加熱。

・・・よく考えたら一切れくらい生のままで味わっておけばよかった。

で、喫食。

すげえ、木綿豆腐ってレベルじゃない。

すごい弾力。

こう書くと誤解を招くかもしれないけれど、ちょっとゴムっぽくすらあります。

そしてびっくり、湯豆腐には鉄板の薬味、生姜が合わない!

豆腐の香りは強く、濃厚なのは間違いないが・・・。

うーーむ。

やはり島豆腐を湯豆腐にするのは無理があったっぽい。

もうしわけない1.5点。

 

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/

中部盲導犬協会ほしいものリスト:Amazon.co.jp
日本盲導犬協会http://www.moudouken.net/





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。